☆彡買物は楽しい

赤瀬川原平さんの『悩ましき買物』を読んだ。人が買った物やその商品の説明など読んで楽しいのかとも思うが、買物イコールお金や物に対するその人のセンスや思想が表れているところが面白くて参考になったり、なんでこんなしょうもないものを買うのだ、と突っ込んだりできるところがあるのだろう。またそれを裏返せば、自分のセンスや思想を文章化して読んでもらうことが、読者以上に楽しいのだとも考えられる。そこで私のとある休日のお金の使い方を文章にしてみた。

 ブランチのあと、仕事に行く主人を送り出してからひとりカラオケへ。夏に予定されているKさんたちとの「懐メロカラオケ大会」に備えた練習のためである。普段のひとりカラオケは家の近くのカラオケボックスに行くのだが、そこは周りに歌声が筒抜けで、今回はちょっと人前で練習するのが恥ずかしい曲もあるので2駅先まで出かける。いつもはカラオケと三味線の練習を兼ねて行くのだが、今回はカラオケのみで真剣に練習。やっぱり昭和歌謡は最高ですね。1時間半歌って630円。

 その後、隣のブックオフへ。ちょうど文庫本買取最低50円のセールをしていてラッキー。文庫本含む9冊を売却、435円なり。本はなるべく借りないで古本でもいいから購入して、面白くても2回読まないと判断したものはなるべく早く売るようにしている。ツイン21の古本市では芸術・芸能関連の面白い本がよく見つかる。早く古本市復活しないかな。

 売ったついでにブックオフの旅行書の棚を見る。来月の東京旅行に備えて東京のガイドブックを200円で購入。2018年発行だけど、この間図書館で借りた2014年発行のよりはましだ。そもそも東京で特に新しいスポットに行きたいわけではないのでこれで充分。

 本日のメインは、ユニクロの新聞広告に出ていたエアリズムUVカットメッシュパーカー。東京で歩き回る時の日焼け防止とエアコンが寒い時の防寒用も兼ねて。広告では2990円だったが、店舗特別価格みたいなことで1990円になっていた。これまたラッキー! 色がすごくいっぱいあってさんざん悩む。汚れても目立たないという意味では黒やカーキ、濃いグレーなどがいいけどあまり暗い色を着るのは好まない。この際汚れは気にしないとして、ライトブルーとレモンイエローに大変惹かれたが続けて着るとなると飽きそうだ。サーモンピンクのを購入した。レモンイエローに劣らず目立つ色ではある。旅先ではぐれた時に見つけやすいと思う。

 ユニクロやGUなどのファストファッションは、以前はあまり利用していなかった。ユニクロに行くとあまりにたくさんの種類、色があり過ぎて選ぶのに時間がかかり、しんどくなって結局何も買わずに帰ってくることが多かったのだ。しかし今年になって私は発見した。ファストファッションのよい利用法を。例えば「旅先で日焼け防止になるパーカーがほしい」とか「今度人に会うので、普通よりはちょっときちんと見えるブラウスやパンツ(ズボンのことですよ)がほしい」など、利用目的がはっきり決まっている時はユニクロやGUが大変役立つのだ。「新しい夏の服がほしいな~」とか「なんかカワイイ服ないかな~」とかの漠然とした目的の時は、私の場合他のお店に行くことになる。

 それからパン屋さんのクックハウスで一休み。コーヒーと「蓮根ガパオパン」をいただく。638円。美味。晩ご飯はゴーヤーチャンプルーの予定だが、豚肉ではなく鳥ミンチと合わせてガパオ風にご飯に乗せて食べようと決定。見ていた中に「ズッキーニとチキンのレモン炒め」みたいなのが乗っているパンもあって、これは後日、ズッキーニとサラダチキン(コンビニで売ってるやつね)とニンニクのレモン炒めパスタになった。2種類もお料理のネタをいただいてしまったよ。考えてみれば、買物するとかウインドウショッピングとか街を歩くとかもちろん旅も、人生や生活のヒントをたくさんもらえることなんだな~。出歩くことは大切ですね。

 驚くなかれ、パーカーはずっと使うものだから別として、本の売上を差し引くと使った金額が1033円。こんなに楽しんでアレコレ見ておやつも食べて千円ですと。それにしても、旅に備えて何か買うってわくわくする

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コメント: 9
  • #1

    kirokuya (金曜日, 23 6月 2023 14:24)

    カラオケ→ブックオフ→ユニクロ→クックハウス→晩ごはん作り って、無茶苦茶忙しいですやん!

     ブックオフ~古書のこと~
    新刊の本を買わなくなって久しいです。薄っぺらいので¥1500~とか、ちょっと分厚いので¥3000~とかします。内容はさておき目方のコスパの悪さには辟易します。

    流行(はやり)を追わなくなったというのもあります。庄司薫さんの 赤頭巾ちゃん気をつけて あたりから、芥川賞受賞作は読むようにしてたのですが、川上未映子さんの 乳と卵 あたりで、~賞に全く興味が持てなくなりました。

    その点古書は大人買いできます。過日、四天王寺さんの春の古書市で7冊購入、¥2000でおつりがきました。美本、文庫本なし。

    雛澪:本はなるべく借りないで古本でもいいから購入して‥
    図書館では借りません。買った時の衝動が失せて、積読(古っ!)こともあるので、貸出期限に振り回されることがないのがいいです。

    大林宣彦監督で映画化された 青春デンデケデケデケ の原作(芦原すなお)本見つけた時はヤッター!でした。426ページ、久々に一気に読みました。

    昭和歌謡特集 ファイティン!

    極私的映画速報‥
    凪良ゆうさん原作の 美しい彼
    、妻明日8回めの鑑賞。???


      




  • #2

    雛澪 (金曜日, 23 6月 2023 15:40)

    以前は図書館で貸出冊数いっぱいの8冊とか借りて、1冊しか読めずに返すことがよくありました。積ん読癖は私も大いにあります。
     8回目の鑑賞とはすごいですね。私は先日『怪物』を観ました。すごくよかったし考えさせられるものでしたが、後味がとても悪いものでした。制作の意図としてはかすかな希望を見出すようなラストだったのかなということも感じられましたが、私には後味が悪かったのです。だから映画としてはよい映画だと思いますが、二回は観ないだろうし人にはすすめません。

  • #3

    kirokuya (金曜日, 23 6月 2023 18:25)

    是枝さんですよね。怪物 は観てませんが唯一 海街diary は印象に残ってます。もう一度観たい映画の一つです。

  • #4

    雛澪 (水曜日, 28 6月 2023 15:08)

    私は「そして父になる」「万引き家族」を観ました。
    「父」は結構好きだったかな。「万引き」は好きではありません。
    「海街diary」は観てみたいです。
    深く考えさせられる映画が多いですが、それだけだと映画としては足りません。
    シリアスな話でも「それでいてさわやか」「それでいて笑えちゃう」という部分が
    爆発的にあればなあと残念に思います。
    それがブログに書いた「映画としてのよい後味」につながるのだと思います。
    世界的巨匠にダメ出しする私。

  • #5

    kirokuya (木曜日, 29 6月 2023 10:21)

    まさに核心をついたご指摘、鑑賞後のカタルシスのことかとお察しします。巨匠の作品であろうと、新人監督の一作めであろうと、そこに娯楽性、カタルシスのない作品は、たとえ芸術性満載でも、私も評価しません!

    極私的映画情報‥
    前コメントで触れました件の映画、来月までのロングラン(死言?)だそうです。
    妻、10回鑑賞に届きそうです。BL物なので、私は観る気ないのですが、相方の心鷲掴みにしたハギワラリクト、ヤギユウセイなる役者、気にはなってます。

  • #6

    雛澪 (土曜日, 01 7月 2023 01:54)

    娯楽性、カタルシス、まったく同感です! 
    奥様すごい。役者さんは二人ともわかりません。
    最近の若い芸能人がみんな同じ人に見える(老化現象)

  • #7

    kirokuya (土曜日, 01 7月 2023 13:14)

    雛澪:(老化現象)
    ではないと思います。

    カタルシスあるいは芸能の神様について考察中‥

    駄文にまとまったら?投稿します。

  • #8

    kirokuya (日曜日, 02 7月 2023 08:46)

    駄コメント、レポート用紙3枚になりましたので、後日栄水さんに生原稿(ママ)託します。
    私の指なら、打ち込みに2
    時間はかかりそうですので、悪しからず‥

  • #9

    雛澪 (月曜日, 03 7月 2023 08:58)

    生原稿楽しみにしています!