先日は新しく入会された会員さんの初稽古でした。20歳代とのことで、さすがに飲み込みが早い! みんなが苦労する撥の持ち方などもスムーズに習得されてました。
私もこれくらい若い頃から三味線をやっていればよかったなあとうらやましい限り。とはいえ、過ぎた時を惜しんでもどうしようもないので、日々精進するのみです。
邦楽は、自分が教えるようになってもさらに上の先生に教わりながら、というのが一般的です。芸の世界は一生勉強といいます。文楽の技芸員さんは「一生では足らん」といいます。厳しくも温かいこのような世界に入れたこと、素晴らしい先生や同胞との出逢いがあったことは私にとって人生最大の幸せです。
今までにいろんなことで挫折はあったものの、自分にとって本当に必要な物事はふとした時にタイミングよく手に入ったり、出逢ったりするものなんだなと思います。もちろんそういうものを求めて日々頑張っているという前提があってのことでしょうが。
逆に考えれば、実現しなかったことや去っていった物事、自ら距離をおいた物事などは自分にとって必要なかったもの、自分を幸せにはしないものだったんだなということです。
人生はセレンディピティ(偶然得られる幸福、予想外の発見)の連続! それは「準備が整っていてこそ」の条件付きです。真摯な生き方、誠実な行動のあるところにこそラッキーは転がってくるのです。
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kirokuya (火曜日, 14 11月 2023 15:26)
拝読して、因果応報とか因縁とかの言葉が思い浮かびました。今有る自分は生かされて過ごしてきた自分の集大成、ご縁のある方とだけ出会い、その方々はその時の自分に必要であった方々、そしてその方々と為
したことに無駄はなかったと…すべてが必然。今、すべての体験が糧になってます。
失敗、挫折、黒歴史…愛おしく感じています。
たなぼたとか瓢箪から駒的なこともありましたし、これからもあるかもしれませんが、おっしゃるとおりすべて活動をともなってのことです。
あと何年?な生命になりましたが、動けるうちは立ち止まらずに、命題追求したいと思っています。
セレンディピティ。ひとつ言葉覚えました。すぐ忘れるやろけど…
雛澪 (火曜日, 14 11月 2023 23:37)
ホント、生かされているということを私も日々感じています。感謝感謝。
私の場合、大きな不運のあとにはいつもそれを上回る幸運や人生の転機がありました。
kirokuyaさん、あと20年くらいは命題追及してください!
kirokuya (水曜日, 15 11月 2023 03:31)
kirokuya:あと20年か…よし!
ブラックkirokuya:無理無理!!
神様:アホ!ワシが決めるんじゃ。
新教室開設おめでとうございます。
雛澪 (木曜日, 16 11月 2023 10:33)
ありがとうございます。若い人が興味を持ってくれるのはうれしいことです。