堂本剛くんには何の責任もないのだけど、この主役って演技力ゼロでもできるよな。脇役すべての好演、熱演、怪演や大袈裟なまでのユーモアは光っていた。特にコンビニバイトの同僚でミャンマー人の森崎ウィンくんが最高によかったけど、彼は本当にミャンマー出身なのですね。脇役とのコントラストという点では主役も成功と言えるのか。
いくらなんでも哲学も必然性もないただの○が作品として売れるわけがないし、すでに60年くらい前に吉原治良が描いてた絵やん。吉原率いるニッポンのグタイ(具体美術協会)と赤瀬川原平らが展開したハイレッド・センターは世界の美術史の中でも最高位に位置する二大ムーブメントだと私は思っていて、未だこれらを超える現代日本美術は出現していないと感じる。
話がそれました。映画「まる」の中の○はただの狂言回しでもっと大切なことをこの映画では言ってるんだと思うけど、神は細部に宿るという通り、こういう部分の詰めの甘さが作品全体のレベルを下げてしまうのがもったいないんだな。
堂本くんと同じクールな視点でもってすれば、いろんなことを抱えながらも日々の地味な仕事に励んでいる人たちの誠実さと浮き足立った人たちとの対比は面白かった。ラストシーンが秀逸ですね(ネタバレのため詳細は割愛)
堂本くんが歌うエンディングテーマは映画に似合ってなかった。
エンディングが終わり館内の電気がついて立ち上がった時、丸い白いものが足元に落ちているのに気づいた。私のポーチから転がり出た化粧用のパフだった。
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kirokuya (火曜日, 22 10月 2024 03:38)
( 昭和会 お礼メール送信後に拝読)
*まる
綾野剛が出ているので、観る予定でした○予告編観ているので、ネタバレはなかったです〇
雛澪 (火曜日, 22 10月 2024 23:23)
綾野剛さんまたまた怪演でした。
まったく、目の離せない人です。
片桐はいりさんには笑いました。ぜんぜん気づかなかった。