佐竹秋田県知事の「お前のところにクマを送る」発言を支持する。人間に危害を加えた、もしくは危害を加える恐れのあるクマの駆除に対する抗議で業務が滞り、たいそう腹が立ってるんだなと思った。
駆除によって他のクマに「人間の生活エリアに入ると恐ろしい目にあうのだ」という学習をさせることが結果的にクマと人間双方を守ることにつながるのではないだろうか。また、クマの被害を受けた方や命がけで駆除をしてくださるハンターの方、それらを整理してくださる役所の方なとに対してもっと尊敬や感謝の念を持つべきだ。
私は北海道が好きなので、クマの害は常に意識してきた。自転車で北海道一周をした時も、二番目に怖かったのが交通事故、三番目が悪い人(犯罪者など)に遭遇すること、圧倒的に一番怖かったのがクマであった。
幸いにして直接遭遇した経験は今までにないが、緑色(草木)と茶色(土)のあるところではいつクマに襲われても不思議でないと考えている。もっとも、最近では商店街や住宅地にもクマが出没しているから油断はできない。
三味線の弟子のMくんは本州の山間部出身なのだが、その町では夕方以降はクマが出るので子供たちは親に言われなくても夕方になると自主的に遊ぶのをやめて家に帰るそうだ。Mくん自身も至近距離で子グマと遭遇し、命からがら逃げ帰った経験があると言っていた。
北海道の人と話していてご主人から「○○(近くの観光地)がきれいだから行ってみるといいよ」と言われた直後に奥さんに「2~3日前にクマが出たそうだから、やめておきなさい」と言われてあきらめたこともある。クマと共存し、クマの危険さを知っている地元の人の言うことは必ず聞かないといけない。何もわからないよそ者が自己判断するとエライ目にあうのだ。
関西から一人旅で来た女の子に「何度も北海道に来てるんだったら。クマに会ったことありますか?」と聞かれ「えっ……ないよ」と言ったら「そうなんですね、会ってみた~い」と言われてビックリ仰天した。ある観光バスの運転手さんが、道路を子グマが横切るのでバスを止めて待っていたら乗客が勝手にバスから降りて「かわいい!」とか言いながら写真を撮り始めたのでブルブル震えながら「何してるんですかっ。早くバスに戻ってくださいっ」と叫んだそうだ。
子グマの後ろに必ず母グマあり。そして子グマを連れているクマは子供を守るため狂暴になっているのだ。クマには一生会いたくないし、会った時は生きるか死ぬかの時なのだ。
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