☆彡美術愛好家のつれづれ

 モネやゴッホ、草間彌生、藤田嗣治、国吉康雄など今年は大きな美術展がたくさん控えていてとても楽しみ。ミッシェル・フォロン展は日本での開催が30年ぶりだそうだ。40年前に大丸ミュージアムで観たが、絵画を観始めて間もない頃だったのでとても印象に残っている。

現代日本で世界に誇れる美術家の筆頭が草間彌生で、それに続くのが塩田千春だと私は思っている。

芸術でもスポーツでも科学でも、すぐれた者はたいてい海外に出てしまう。国内では彼らに対する敬意や具体的な施策が足りていないといった、国として残念かつダメなところではある。反面、和楽器を演奏している私が言うのも変だが、日本伝統のものではない内容(西洋絵画、野球など)で日本人が世界を舞台に活躍し、注目・尊敬されるのはとてもうれしい。

30年くらいも前、現代美術界の精鋭、O先生の絵画教室に長く通っていた。先生は現在80歳代半ばで、今も絵画教室は続けておられる。私はすっかり絵はやめてしまったが、時々お会いしてお茶やおしゃべりをさせていただく。新しもの好きの先生は「山田さん(私の本名)、これからはねえ、絵画もAIの時代ですよ~」などとおっしゃる。時々JRの電車内などで見かける生成AI作成の絵画を思い出し「そうかなあ?? 私にはAIの絵はつまらないけどなあ」と思うがさすがに口には出せない。

2月14日、先生とまたお茶の約束をしていた。先生の最寄り駅について携帯電話を出すと、何度も着信歴が。びっくりして連絡したらなんと先生のご家族が緊急入院となり、今病院に向かっていますとのこと。(後日ご家族は無事快復された)

先生とのお茶がなくなったので、ひとりで駅前でも散策して帰ろうかなと思った時にふと気づいた。わずか二駅先の大山崎山荘美術館で「松本竣介展」 をやっている。O先生が若い頃にとても好きだとおっしゃっていた。せっかくなので観に行く。36歳の若さで病気のため亡くなった竣介が、晩年に描いた次男の松本莞さんの肖像画。当時まだ幼児だった莞さんはご健在で建築家として活躍し、竣介を紹介するビデオ映像にも出演されていた。美術館に竣介のアトリエを再現したりもされたそうだ。なんだか感動するなあ。

帰宅するとなんと家の郵便ポストに「松本竣介展」の無料招待券が届いているではないか! 新聞社の招待券プレゼントに応募したのをすっかり忘れていたのだ。めったに抽選にあたることなどないのに惜しいタイミングにショック! 友人にあげようかとも思ったが、作家も美術館もわりとマニア好みのものだしペア券でなく1枚もの。人にはあげにくいのだ。

私の手元には、無料招待券とそれから先生にバレンタインのプレゼントとして差し上げようと思っていた(注:先生は女性)手編みのブルーのマフラーが残されたのだった……。

後日先生から電話があり、5月に教室の絵画展があるからその時に会いましょうということになった。月にさすがにマフラーはあげられないと思う。松本竣介展は、展示替えがあったのでもう一回行こうと思っている。