☆彡映画「HERE 時を超えて」と文楽「義経千本桜」

ロバート・ゼメキス監督の最新作は、ある家、ある場所に暮らした数世代の家族たちの物語。ごく普通の家族にも様々なドラマがあり、悲しみや喜びがある。やむを得ない状況で夢をあきらめることがあれば、人生の終盤になって再び夢に挑むこともある。

 自分がそいうう地球上の一員であることを幸せに感じられる映画だった。各時代、各家族の情景が画面上で何度も交錯し、これでもかと繰り返されるが、こういう見せ方もあるのかと新鮮に映った。

 この映画では特別大きな出来事や事件は起こらない。昨年のマイベスト「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」もそうだった。ある種淡々とした日常を描きながらも、作り手が映画や人生を心から愛していることが伝わってくるのだ。2025年マイベストにノミネート。

 

翌日、文楽「義経千本桜」を観た。「渡海屋・大物浦の段」で窓から海の戦の様子を見ている場面がなぜか「HERE」の家の大きな窓と重なった。史実では壇ノ浦が舞台のはずが、大物浦が舞台となっているという時空を超えた設定も映画と似ていると言えなくもない。

あと、映画の始めの方でドク(バック・トゥ・ザ・フューチャー)が一瞬映った気がしたけど気のせい??

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コメント: 6
  • #1

    kirokuya (木曜日, 10 4月 2025 03:48)

    定点にカメラを据えて、行き来する人や風景情景を差し込む手法は、映画ドラマドキュメンタリーの映像に珍しくはないが、*HEREでは全編でこの手法が採用されており、斬新であり新鮮でした。生物誕生以前のドロドロの大地が草原になり、恐竜が跋扈し始め、原始の人々が狩猟、農作を始めだし、幾千万年、その間、恋愛結婚妊娠出産子育てが脈々と繰り返えされ、近現代へと繋がってくる物語。壮大な叙事詩と身近なホームドラマが交錯してて、観飽きはしなかったが、時代場面登場人物が目まぐるしく替わるので、メインとなるヤング家のドラマを追うのに苦労しました。

    ロバート·ゼメキス監督の作品は、1985~の*バックトゥザフューチャーのシリーズ、1994*フォレストガンプ以来だと思うが、いずれも(時間)が大きな要素になっている。えっ!もう40年前か?*バック……を観た時、あのタイムマシンたしかデロリアン号!と、胸キュンな青春グラフィティーにワクワクした。*HERE では、映画館の観客をタイムマシンに乗せてくれた感もある。

    CG、特殊メイクなど、今用いることの出来る技法を駆使し、(時間)を観せてくれた監督の老練な業と、若年から老人まで演じ分けたトム·ハンクスの快演は高く評価します。

    諸行無常、一期一会、そんな言葉も余韻として残りました。あの家は売りに出され…未来へとto be continued
    ドクには気が付きませんでした。

  • #2

    雛澪 (木曜日, 10 4月 2025 23:58)

    そうですか。バック・トゥからもう40年ですか~(◎o◎)
    年をとるほど1年が短く感じられるといいますが、10年ひと昔どころじゃないですね。
    「HERE」にも通じるこの感覚……諸行無常

    ベンジャミン・フランクリンをwikiで調べると、ロッキングチェアの発明者とも
    言われているみたいですね。
    映画にでてきたチェアの発明者はそれに引っ掛けてるのかな。
    始めは「スタイリーを髣髴とさせるなあ」とか思ってました。スタイリースタイリー♬
    ベンジャミン・フランクリンとフランクリン・ルーズベルトは関係ないですよね???

  • #3

    kirokuya (金曜日, 11 4月 2025 02:50)

    スタイリースタイリー♪私に電話してください。うわぁ懐かしい!
    テレビ通販のハシりやったんかなぁ?
    腰を痛める人が続出したとかの噂がありましたね。ぶらさがり健康器は見たことあるけど、スタイリーは見たことがない。エキスパンダーは見たことあるけど、ブルワーカーは見たことがない。エキスパンダーはわかっても、ブルワーカーわかる人おるかな?おっと話がそれた…すんまへん。

    ベンジャミン・フランクリン、雷=電気や!言うた人? 多才な人やったんですね。ルーズベルトとの関係は調べてみます。映画に出てきたチェアの横の棒、リクライニングへの切り替え用なんか知らんけどわろた!!

  • #4

    kirokuya (金曜日, 11 4月 2025 03:17)

    映画鑑賞履歴をたぐっていれば、ゼメキス作品もうひとつ。
    *永遠に美しく(1992)
    が出てきました。奇しくもこの映画も(永遠)という(時間)を扱ってました。立位のメリル・ストリープのお腹に大きな穴が開き、向こうがスケスケ!でも永遠に生きる薬を飲んでるから、死にはしないのです。
    この監督、(映像的に)今度は何でビックリさせたろ…てなことをいつも考えてるんやろな。長生きして、次のビックリを見せていただきたい。見に行きます。

  • #5

    雛澪 (金曜日, 11 4月 2025 15:05)

    スタイリーのあのCM映像、今でも鮮明に浮かんできます。
    女の人たちがスタイリーを楽しんだ後、前に出てきて踊ってましたね。
    エキスパンダーもブルワーカーもわかります。
    ぶら下がり健康器は実家にありました。購入3カ月で洗濯物干し器になってました。
    今、家にぶら下がり健康器があったらめっちゃぶら下がって有効活用しそうです。
    健康には絶対いいと思います。ぶら下がりながら民謡唄う練習するとか……

    フランクリンは雷=電気の件しか知りませんでした。
    映画で政治の話をしていたのを見て、ルーズベルトの祖先かと思ったんですが、
    ベンジャミン自身が政治家だったんですね。
    ていうか、wikiでは政治家メインで紹介されてるやん。
    フランクリンはすごくよくある名前みたいなので、ルーズベルトの祖先と思うのは
    私に対して「あなた、寅さんの映画の監督の親戚でしょ。絶対そうよね!」
    とか言うのと同じくらいお間抜けかも ( *´艸`)

  • #6

    kirokuya (金曜日, 11 4月 2025 17:47)

    おぉ…ブルワーカーご存知でしたか!雑誌の最後の方のページとか裏表紙で広告してました。当時、ブルワーカーと背が5㌢㍍伸びる器具(商品名不詳)が競いあってました。ぶらさがり健康器なんかは復活販売しても売れそうな気ぃするけど…んなことないか!?